月曜日恒例の社長ブログです。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?今年のGWは10連休という方も多かったのではないでしょうか。私は妻と2人で沖縄へ行ってきました。久しぶりのゆっくりとした旅行で、英気を養うことができました。
今回のブログは、その沖縄旅行の中でも特に印象に残った体験、2024年にオープンして話題沸騰中のテーマパーク「ジャングリア」のレポートをお届けします。SNSではさまざまな評判が飛び交っているジャングリアですが、実際のところはどうなのか。行こうか迷っている方、興味はあるけど遠いしなあという方の参考に少しでもなれば幸いです。
いきなりやらかした(笑)
訪問したのは5月2日。沖縄でレンタカーを借り、ホテルから一路ジャングリアへ向かいました。北部にあるため車で移動すること約2時間。那覇から距離があるのは事前にわかっていましたが、改めて「遠いな」と実感しながらのドライブでした。
現地に到着したのは9時半ごろ。駐車場はガラガラで、前のほうに数台並んでいるくらいです。「10時オープンだからまだ早いな。30分前なのにこんなもんか、GWにしては空いてるな」とのんきに構えていたその瞬間、隣の妻がひとこと。

「ねえ、9時からオープンだよ?」
…え。
スマホで確認すると、確かに9時オープン。私はすでに30分出遅れていました。GW真っ只中の人気テーマパークなのに駐車場がガラ空きだったのは、みんなとっくに入場していたからだったというオチです。出鼻をくじかれた形になりましたが(笑)、逆に言えばこのエピソードがその日一番の笑い話になりました。奥さん、いつもありがとうございます。
入場してすぐ、その「広さ」に圧倒される
駐車場から入口へ向かい、チケットを通ると最初に辿り着くのは、ジャングリア全体を見渡せる高台のテラスです。そこに立った瞬間、「これは普通じゃないな」と思いました。
目の前に広がるのは、見渡す限りのヤシの木とジャングル。空には「JUNGLIA」のロゴが入った大きな気球がゆったりと浮かんでいます。遠くには緑の山々。そして、よく目を凝らすと…テラスの左端に、草食恐竜の首から上がひょっこりと見えているんです。この「さりげなさ」がニクい演出で、思わず笑ってしまいました。

スケール感でいえば、東京ディズニーランドやUSJとは方向性がまったく違います。どちらかというと「自然の中に突如現れた別世界」という感覚に近い。晴れ渡った沖縄の青空の下、ジャングルの緑と恐竜の世界観が融合したこの景色は、写真ではなかなか伝わらないのが残念です。ぜひ現地で体感してほしいと思います。
体験したアトラクション6本、正直レビュー
この日、私たちが体験したアトラクションは全部で6つ。それぞれ個性がまったく異なるので、一つひとつご紹介します。
① Finding Dinosaurs
まず最初に体験したのが「Finding Dinosaurs」。行方不明になった恐竜の子どもを探すという参加型のストーリー体験です。
スタッフが「捜索隊のリーダー」として一緒に歩いてくれ、来場者全員がチームとなってジャングルの中へ分け入っていきます。途中では草食恐竜と遭遇したり、肉食恐竜に追われて逃げたり、不安定な吊り橋を渡ったり、トロッコを自分で運転したりと、とにかく展開が飽きさせません。乗り物に乗ってただ流れを見るのではなく、「自分がその世界の中にいる」という感覚は、ユニバやディズニーとも違う没入感があります。

ただし正直に言うと、これはかなり歩きます。本当に、ずっと歩きます(笑)。アトラクションというより「ジャングル探検ツアー」に近いかもしれません。スニーカーなど動きやすい靴は絶対に必要です。サンダルや革靴では後悔します。
② Buggy Voltage Adrenaline Challenge Course
次はバギーの体験。コースのラインナップの中で一番距離が長く、一番ハードそうなコースを選びました。「アドレナリン」という名前に期待が膨らみます。

ところが実際は、先頭に立つスタッフのマシンに続いて、4台がゆっくりと連なって走るスタイルでした。スタッフのペースに合わせるため、どうしてもノロノロ走行になってしまいます。安全管理の観点から考えれば当然の判断だと思いますし、コースの地形は面白かったのですが、「アドレナリン」という名前が与える期待値と実際の体験にはギャップがありました。これは正直に書いておきます。
③ Yambaru Tornaddo
4月29日にオープンしたばかりの新アトラクション。私たちが訪れた5月2日は、まだオープンから4日目というフレッシュな状態でした。
園内の掲示板に「15分待ち」と表示されているのを見つけ、「なら今がチャンス!」と急いで向かったのですが…これが場所を探すのに一苦労。案内サインが少なく、かなり歩き回ってようやく発見しました。

到着してみると今度は「点検中・20分待ち」の表示(笑)。でも待機列に並んでいたのは10人弱。結果的に予定より早く乗れました。アトラクション自体は、数十人が一度に乗り込んでぐるぐる回る正統派の絶叫系。新しいだけあって機械もピカピカで、普通に楽しかったです。
④ Dinosaur Safari
そしてこれが、ジャングリアの真骨頂といえる目玉アトラクションです。
13人乗りのトラックの荷台に乗り込み、恐竜が生息するサファリゾーンをリアルに走り抜けます。待ち時間は約20分でしたが、それだけの価値は十分あります。
ユニバやディズニーのアトラクションは基本的にレールの上を走る形ですが、ダイナソーサファリは本当に車で走ります。だから道の起伏がそのまま体に伝わってくる。ガタンと揺れたり、ぬかるみを乗り越えたりするその感覚が、映像や演出と合わさって圧倒的なリアル感を生み出しています。途中でストーリーも展開され、最後には鎖で繋がれ捕らえられたTレックスとの対面が待っています。コンテナに押し込まれた巨大なTレックスの造形はかなりの迫力でした。

ひとつ実用的なアドバイスをするとすれば、写真撮影ができるのは最初の草食恐竜エリアと、最後のTレックスエリアのみです。しかも、スマホやカメラは斜めがけのストラップをつけたものだけ持ち込みOK。最後の降車エリアはストラップなしでも撮影できますが、最初のエリアはストラップが必須です。私はうっかり忘れてしまい、最初のエリアでは指をくわえて見ているだけでした(笑)。行かれる方は、ぜひストラップを忘れずに!
⑤ Yambaru Friends
ヤンバルクイナという、沖縄北部に生息する貴重な鳥と「お話」ができるという体験型アトラクションです。

大人だけで行くと「ふーん、なるほどね」という感じかもしれません(笑)。でもこのアトラクションで私が一番印象に残ったのは、周りにいた子どもたちの表情でした。ヤンバルクイナと真剣にやり取りをしながら、目をキラキラさせて笑っている子どもたちを見ていると、こちらまで自然と笑顔になります。「子どもにとってはちゃんと本物の体験になっている」ということを改めて感じさせてくれた場面でした。
⑥ Junglia Splash Fes
最後はウォーターショー「Junglia Splash Fes」。名前の通り、思いっきり濡れます。

GWの沖縄は気温が高く、暑い中を歩き続けていたので、水をかけてもらえるのはむしろ気持ちいい。でもその「気持ちよさ」の前提として、相当な量の水がかかってきます。ステージから放水銃が4台、さらにバケツでのぶっかけも加わります。最初の一撃が放たれた瞬間、前方に集まっていた大勢の人たちが一気にいなくなったのは笑えました(笑)。「わかってて来たのに逃げるのか!」と思いながら、私はずぶ濡れで立っていましたが(笑)。
ビジネス目線で感じたこと
テーマパークを訪れると、どうしてもビジネスの視点で見てしまいます。いくつか感じたことをシェアします。
◎ スタッフの「気づき力」が高い
ジャングリアで一番印象に残ったのは、スタッフの対応でした。笑顔はもちろんですが、それ以上に「気づき力」が高い。少しキョロキョロしたり、地図を眺めていたりすると、向こうからすっと歩み寄って「お探しのものはありますか?」と声をかけてくれます。
これは簡単なようで、なかなかできることではありません。お客様が「困った」と発信してから動くのではなく、困る前に動く。この姿勢は、私たち商売をしている人間にとって大きな学びでした。私自身も改めて、自分たちのサービスを振り返るきっかけをもらいました。
△ 採算性とロケーションの課題
一方でビジネス的に気になったのは、アトラクションのすべてが「時間のかかる体験型」であるという点です。丁寧で没入感の高い体験を提供しようとすればするほど、一回あたりの所要時間は長くなります。その結果、待機列が少なくても待ち時間が発生しやすい構造になっています。テーマパークとして「リアルな体験」を追求することと、「採算性・回転率」を両立させることは、非常に難しいテーマだと感じました。
また那覇空港から車で約2時間というロケーションのハンデも大きい。チケット代も決して安くないため、来場者は比較的ゆとりのある層が多い印象でした。それが理由かどうかはわかりませんが、園内にはゴミが一つも落ちていない。今風に言えば「民度が高い」と感じるほど、快適な空間が保たれていたのも印象的でした。
総評:SNSの評判より、ずっとよかった
正直に言うと、SNSではジャングリアへの批判的な声もかなり見かけていたので、期待値を少し下げて行きました。でも実際に体験してみた感想は、「SNSで言われているほど悪くない。むしろ、これは面白い」というものでした。
荒削りな部分があることは確かです。案内サインの少なさや、バギーの名前と実態のギャップ、日陰の少ない食事エリアなど、改善できる余地はまだあると思います。でも一方で、「お客様にリアルな体験をさせたい」という気概と熱量は、随所に感じることができました。食事も屋台形式で価格は高めですが、味はしっかり満足できるクオリティです。
開業からまだ日が浅く、まさに「進化の途中」にあるテーマパーク。今の段階だからこそ見られるものがある、という楽しみ方もできると思います。
沖縄旅行を計画中の方、特に「非日常の体験」を求めているなら、候補に入れてみてください。那覇からの距離とチケット代を事前に覚悟したうえで行けば、きっと満足できるはずです。
