月曜日恒例の社長ブログです。
先週末、ひとつ歳を重ねました。そして誕生日といえば、やっぱり奈良です。私にとって奈良は「第二の故郷」と呼びたくなる場所で、節目のたびに足が向いてしまう。今年も自分へのご褒美もかねて、思い切って二連泊。ゆっくりと、けれど盛りだくさんに、大和路を満喫してきました。
いつものように、旅の記録をお届けします。ホテルの話、街歩き謎解きの話、そして生駒山上遊園地まで。仕事の頭を少し休めて書いていますが、それでも旅先ではつい「経営者の目」で物事を見てしまうもので、今回もいくつか気づきを持ち帰ってきました。よろしければ、最後までお付き合いください。
一泊目は「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」へ ― まさかのスイートアップグレード
一泊目に選んだのは、奈良公園の西の端にたたずむ「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」。実はこの宿、コツコツ貯めていたクレジットカードの特典でいただいた無料宿泊券を使って泊まりました。日頃の小さな積み重ねが、こういう特別な一日に化けてくれる。ポイントやマイルの世界は、ねじの商売と同じで「一本一本の積み上げ」がものを言うのだと、あらためて実感します。








チェックインの際、スタッフの方に「今日は誕生日なんです」とお伝えしていたところ、なんとお部屋をスイートルームへアップグレードしていただけました。これには思わず声が出ました。さらに夕方にはシャンパンアワーの時間もあり、贅沢なひととき。極めつけはお部屋に温泉が備わっていたことで、誰にも気兼ねなく、湯につかりながら奈良の夜を味わうことができました。一言、誕生日だと伝えただけでここまで喜ばせてくれる。おもてなしとは、こういう小さな一手の積み重ねなのだと、サービス業の端くれとして深く頷いた夜でした。
奈良の夜は「ステーキ丼」で乾杯
さて、贅沢なホテルステイの一方で、夜ごはんは肩肘張らずに街中へ繰り出しました。目当てはステーキ丼。とろけるお肉が丼いっぱいにのった一杯を、汗をかきながら夢中でいただきました。これが本当に美味しかった。

旅先の楽しみは、格式ある一皿と、こういう気取らない一杯の「振れ幅」にあると思っています。ハレの日のスイートルームと、街の一杯のステーキ丼。どちらも同じ一日の中にあるからこそ、それぞれが際立つ。仕事でも、大きな案件と日々の細やかな対応、その両方を大事にしてこそバランスが取れるのだよなと、丼をかき込みながらそんなことを考えていました(笑)。奈良の街は、こういう「ちょうどいいお店」がふらりと見つかるのがありがたいところです。
二泊目は新オープンの「ノボテル奈良」+街歩き謎解き
二日目は、昨年9月にオープンしたばかりでなかなか行けていなかった「ノボテル奈良」へ。アコーグループの新しいホテルです。





こちらも素敵なホテルですが、今日の予定は別です。
ノボテルに車を移動させ、荷物を預けてから、身軽になって奈良の街へ。ここで挑んだのが、私の大好物「街歩き謎解き」です。
奈良の街並みを歩きながら謎を解いていくこのイベント、二時間もあれば余裕でクリアできる、比較的やさしい難度でした。謎解きを作る側の人間としては、つい「もっと歯ごたえがあっても……」と思いがちなのですが、この日ばかりは違いました。とにかく暑い。炎天下を歩き回るコンテンツにおいては、むしろ「簡単なくらいがちょうどいい」のです。難しすぎれば、暑さと疲れで足が止まり、街の魅力を楽しむどころではなくなってしまう。

これは体験設計の大切な学びでした。良い難度とは「作り手が満足する難しさ」ではなく「その場の状況で参加者が最後まで笑顔でいられる難しさ」のこと。真夏の屋外なら、あえてやさしく。季節や環境に合わせて最適解が変わるという当たり前のことを、汗をかきながら体で理解しました。謎xBizをはじめ、私たちが手がける体験づくりにも必ず生きてくる気づきです。
ホテルのラウンジと、蔦屋書店での「余白」の時間
謎解きで汗を流したあとは、ノボテル奈良のラウンジでゆったりと過ごしました。歩き疲れた体に、静かなラウンジの時間が沁みます。そしてその後は、ホテルのすぐそばにある蔦屋書店へ。あてもなく本棚を眺め、気になる一冊を手に取っては戻し、また別の棚へ。この「本を物色する」という時間が、私はたまらなく好きです。
予定を詰め込むだけが旅ではありません。むしろ、こういう「余白」の時間にこそ、新しい発想やヒントが降りてくるものです。書店の棚は、自分が普段選ばないジャンルとの偶然の出会いの宝庫。ネット検索では出会えない一冊にふと巡り合えるのが、リアルな書店の醍醐味だと思います。経営もアイデアも、余白がなければ生まれない。旅先でそんな時間を意識的に持てたことは、良い充電になりました。
帰り道は生駒山上遊園地へ ― ケーブルカーとドラクエウォークのお土産
最終日、帰路につく前に立ち寄ったのが、生駒山上遊園地です。ふもとから生駒ケーブルに乗って山の上へ。レトロなケーブルカーでぐんぐん高度を上げていく道中も楽しく、山上からの眺めは格別でした。……が、これがまた、とにかく暑い(笑)。真夏の遊園地は、なかなかにハードでした。

実はここを訪れた目的のひとつが、プレイしている位置ゲーム「ドラクエウォーク」のお土産(ご当地ランドマーク)集め。生駒山上遊園地のお土産をゲットするために、えっちらおっちら登ってきたわけです。こういう「一つの目的のために、わざわざ足を運ぶ」という遊び心を、私は大切にしています。デジタルの仕掛けが、実際に人を土地へ足を運ばせ、その場所の思い出まで残していく。まさにGainJapanで取り組んでいる「謎解きで地域を元気にする」発想と地続きで、私自身もいちプレイヤーとして、その効果を体で感じてきました。
おわりに ― 「ちょうどよさ」を持ち帰った奈良の旅
ハレのスイートルーム、街の一杯のステーキ丼、やさしめの謎解き、余白の書店時間、そして炎天下のケーブルカー。振り返ってみると、今回の奈良二連泊は「ちょうどよさ」がテーマの旅だったように思います。贅沢と気取らなさ、盛りだくさんと余白、その塩梅こそが心地よさをつくる。
これは仕事にもそのまま当てはまります。難しすぎず、簡単すぎず。詰め込みすぎず、緩みすぎず。お客様にとっての「ちょうどいい」を、その時々の状況に合わせて見極めていく。それこそが、私たちねじ屋が掲げる「つなぐ力で、人生と社会を豊かに」の実践なのだと思います。
第二の故郷・奈良は、今年もたくさんの気づきをくれました。また節目に、この街を訪れたいと思います。それではまた、来週の月曜日に。

