月曜日恒例の社長ブログ、今日は今年2回目の投稿です。
最初にひとつだけ、先にお断りしておきます。
今年は、いつもより少しだけ“真面目に”、そして少しだけ“硬め”に書こうと思っています。
理由は簡単で、会社として大切にしたいこと、これから積み上げたいことを、曖昧にせず言葉にしておきたいからです。
【今年は少し真面目に】あえて“硬め”に書く理由
ただ、硬めとはいっても、説教をしたいわけではありません。私たちの会社は、毎日いろいろな出来事が起きます。忙しい日もあれば、思うように進まない日もある。そんな中で「それでも、こうありたいよね」と思える軸があると、仕事が少しだけ楽になります。迷いが減って、前を向きやすくなる。今日はその“軸”の話を書きます。

テーマは「自分の強みで会社に貢献する」です。強みという言葉は、少し気恥ずかしいかもしれません。でもこれは、才能自慢の話ではなく、私たちが日々の仕事で成果を出しやすくするための“考え方”の話です。強みが活きる職場は、結果が出るだけでなく、人にもやさしい。無理や我慢ではなく、「得意」が自然に成果へつながっていくからです。
私たちは、ねじを扱う卸売・小売が中心の会社です。ねじは小さくて、目立ちにくい。でも、ねじがない・合わない・遅れる、は現場にとって致命的です。だから私たちの仕事の本質は、ただ“売る”ことではなく、「止まらない現場」を増やすことだと考えています。お客様が安心して仕事を進められるように、調達の不安を減らし、必要なときに必要なものを届ける。そこに私たちの価値があります。
その価値を、もっと確実に届けるために。今日は「強みを活かして貢献する」ことを、できるだけ柔らかく、でも芯が残る形で書いてみます。
【貢献の言葉を持つ】仕事がラクになる“たった一文”
強みを活かす一歩目は、実はとてもシンプルです。「私は、何によって貢献するのか」を一文にしてみる。これだけで、日々の仕事の見え方が変わります。
忙しいときほど、私たちは“目の前の処理”に追われます。処理はもちろん大切です。でも、処理が積み上がるほど「何のためにやっているんだっけ?」が見えにくくなる瞬間があります。そんなとき、一文があると戻ってこられます。迷ったときの“道しるべ”になります。
コツは、「作業」ではなく「成果」を書くことです。たとえば、
- 「見積を作る」は作業
- 「お客様が判断できる材料を、速く分かりやすく届ける」は成果
同じ仕事でも、成果の言葉に変えると、優先順位が整っていきます。「これは急ぐべき」「これはあとでいい」が見えやすくなる。結果として、ミスも減るし、気持ちも落ち着きます。
一文を作るときは、難しく考えずに、次の3つだけで十分です。
- 誰に(お客様/社内の次工程/仕入先 など)
- どんな変化を(不安が減る、判断が速くなる、止まらない、ミスが減る など)
- どうやって確かめるか(初動時間、納期、誤出荷ゼロ、問い合わせ解決 など)

私たちの仕事は、ねじそのもの以上に“安心”を届ける仕事です。だから、貢献の一文も「お客様の不安が減る」に寄せると、しっくり来やすい。言葉が決まると、仕事が整います。整うと、強みが出やすくなります。
そして、この一文は“固定”でなくていい。役割が変われば更新していい。更新していくほど、学びも前に進みます。
【強みの見つけ方】“当たり前”の中に、実は価値がある
次に、強みそのものの話です。強みというと「すごい才能」のように聞こえますが、実際はもう少し日常的です。むしろ、本人にとっては当たり前すぎて気づかないことが多い。「それ、普通じゃない?」と思っていることが、周りから見ると価値になっている。強みは、そういう場所に隠れています。
見つけ方で一番わかりやすいのは、「結果が出た事実」を集めることです。忙しさではなく、結果として外に出たもの。たとえば、
- 誤出荷が続けてゼロだった
- 問い合わせの初動が速く、お客様が安心した
- 代替案が早く出て、現場が止まらなかった
- 情報が整っていて、社内の手戻りが減った
こういう“事実”には、強みのパターンが入っています。
強みかどうかを見極めるとき、私たちは次の3つを目安にすると見つけやすいと思っています。
- 成果が出ている(周りから見ても分かる形になっている)
- 疲れにくい(同じ量でも消耗が少ない、むしろ集中できる)
- 頼られる(同じ相談が集まる/その人がいると安心と言われる)

さらにおすすめなのが、「ありがとうのメモ」です。感謝された瞬間を短く残す。そこに価値があります。
「速かった」「丁寧だった」「安心できた」「気づいてくれた」「説明が分かりやすい」
こういう言葉は、強みの部品になります。
大切なのは、強みは“単独”より“組み合わせ”で活きるということです。
スピードが強みの人がいれば、精度が強みの人が支える。
発想が強みの人がいれば、検証が強みの人が形にする。
私たちが目指したいのは、誰かを主役にすることではなく、全体で成果が出る状態です。強みは、そのための道具です。
【強みを成果にする仕組み】やさしい職場ほど、実は成果が出る
強みが活きるかどうかは、本人の努力だけで決まりません。組織側の“設計”が大きい。ここが整うと、同じ人数でも成果が伸びます。逆に、設計が曖昧だと、強みが空回りして疲れてしまう。これは誰かの根性の問題ではなく、仕組みの問題です。
まず、役割を「業務」ではなく「成果」で定義してみる。
「出荷担当」ではなく「納期通りに、誤出荷ゼロで届ける流れを守る」
「事務担当」ではなく「情報を整えて意思決定を速くする」
こういう言い方に変えると、仕事の“目的”がはっきりします。目的がはっきりすると、改善が生まれます。改善が生まれると、強みが活きます。
次に、目標は数字だけに寄せすぎない。数字は大事。でも、数字だけだと苦しくなりやすい。だから私たちは、
- 成果(結果)
- 行動(プロセス)
- 学び(改善)
この3つをセットで見ていきたい。数字が伸びない時期でも、学びが積み上がっていれば、次に伸びる土台になります。
そしてフィードバックは、“欠点探し”ではなく“強みの使い方探し”へ。
「どこがダメだったか」だけになると、人は守りに入ります。
「どの強みを、どの場面で、どう使った(使わなかった)か」を一緒に見ると、次が具体的になります。前を向けます。

短い問いかけだけでも、雰囲気は変わります。
- この仕事で、期待する成果は何だと思う?
- 最近うまくいった場面はどこ?
- そのとき何を意識していた?
- 次も同じ成果を出すなら、何を再現する?
こういう会話が増える職場は、やさしくなります。そして実は、成果も出ます。無理をさせないのに、結果が積み上がっていく。私たちは、その状態を目指したい。
【今週からできること】強みを活かす“3つの小さな約束”
最後に、今週からできる形に落とします。大きな制度を作るより、小さく始めて続けるほうが確実です。今週は、この3つだけやってみたい。
①「貢献の一文」を書いて、見える場所に置く
Notionでも紙でもいい。迷ったときの道しるべにする。できたらチーム内で共有する。「この案件は○○さんの強みが活きるね」と言えるようになると、仕事がスムーズになります。
② 週1回、5分だけ「強みの使い方」を振り返る
反省会ではなく、“強み会”です。
「今週、どの強みが成果につながった?」
「来週、どこでそれを使う?」
これだけで十分です。短いから続きます。続けば文化になります。
③ 最後のチェックは「お客様の不安を消せたか?」にする
私たちの価値は、商品以上に“安心”の提供にあります。品番、納期、代替案、用途確認。地味だけど、ここができると現場は止まりません。強みが成果になっているかどうかは、「お客様の不安が減ったか」で判断できます。
今年2回目の社長ブログとして、今日は「強みで会社に貢献する」を書きました。読み終わったら、ぜひ一度だけ、自分の“貢献の一文”を考えてみてください。たった一文が、仕事の見え方を変えます。見え方が変わると、行動が変わります。行動が変わると、成果が変わります。
今週も、無理なく、でも確実に。私たちの強みを、私たちの成果につなげていきましょう。

