月曜日恒例の社長ブログです。
今日は、先日お話ししたBCP戦略について書きます。
近年は自然災害だけでなく、物流の混乱やサイバーリスクなど、供給が止まる要因が増えています。
だからこそ「ねじ供給を止めない」ための仕組みづくりが、これまで以上に重要になってきました。
特に今回は、私たちが進めている“広域連携”の意味と、BCPがこれからの取引においてどれだけ大きな価値になるのかを、できるだけ分かりやすく整理してみます。
止まるのは「大きな部品」ではなく、たった1本のねじ
先日、BCP(事業継続)について改めて考えるきっかけがありました。
製造業の現場では、設備も人も揃っているのに「部材が1つ届かない」だけで生産ラインが止まることがあります。
しかも止まる原因は、特別な部品ではなく、ねじのような“当たり前にあるはずのもの”だったりする。

だからこそ私たちは、ねじを扱う会社として、平時の便利さだけでなく「有事でも供給を切らさない」ことまで含めて価値にしなければならない。
BCPは社内のためだけでなく、お客様の稼働を守るための“約束”だと考えています。
BCPの本質は「復旧」ではなく「止めない設計」
BCPというと「災害が起きた後にどう復旧するか」という話に寄りがちです。
しかし本質はそこだけではなく、止まる確率を下げ、止まっても最小時間で戻す“設計”にあります。
地震・台風などの自然災害に加え、物流の混乱、感染症、サイバー攻撃、取引先の操業停止など、供給が詰まる理由は増えています。
だから「その時に頑張る」ではなく、平時から代替ルート、代替在庫、代替拠点、代替手段を準備しておく。

これがBCPの現実解です。
そして、ここからが重要ですが——自社だけで完結するBCPには限界があります。
災害は一社を狙って起きません。地域単位で影響を受けるからこそ、次に必要になるのが“広域連携”です。
広域連携とは「助け合い」ではなく「冗長性を持った仕組み」
広域連携という言葉を、精神論の「助け合い」と捉えると弱くなります。
私たちが考える広域連携は、システムとしての“冗長性”です。
たとえば、拠点を分散させる。
複数地域に協力先を持ち、片方が止まっても別ルートで供給できるようにする。

連絡網や代替出荷の手順を決めておく。
必要に応じて在庫や調達情報を共有し、緊急時に判断できる状態を作る。
訓練も含めて、机上ではなく運用として回す。
これが、私たちが進めたい「ねじ供給を止めない」ための広域連携です。
お客様から見れば、これは単なる取り組みではなく、調達リスクを下げる“選べる安心”になります。
価格や納期だけでなく、「何が起きても供給を続ける意思と仕組みがあるか」が、これからの取引の前提になっていく。私はそう見ています。
BCPはコストではなく、信頼の投資。だから“今”やる
BCPに本気で取り組むほど、すぐに利益が増えるわけではありません。
だから後回しにされやすい。
でも、いざという時に差が出ます。
供給が止まらなかった会社は、信頼を積み上げ、止まった会社は信頼を失う。これは厳しいですが現実です。

私たちは、ねじという「止まると困るもの」を扱う会社として、平時の便利さだけで勝負しない。
お客様の現場が動き続けるための“裏側”まで含めて、価値として提供していきたい。
その中心にあるのがBCPであり、広域連携です。
これからも、仕組みを作るだけで終わらせず、訓練し、更新し、運用して、実際に機能する体制へ磨き続けます。
万が一の時に「ここなら大丈夫」と思っていただける存在になること。
それが、私たちの仕事の責任だと考えています。

