月曜日恒例の社長ブログです。
経営者としての学びを深めるため、2024年10月より「ドラッカー塾(ダイヤモンド社主催)」に参加しています。1年間にわたるこのコースも、ちょうど折り返し地点を迎えました。
ドラッカーとの再会
学生時代に手に取ったピーター・ドラッカーの原著。当時、英語を自力で翻訳しながら読むのはとても大変で、しかも深くは理解できませんでした。
経営の現場を意識して読んだのは、経営者として本格的に歩み始めた2010年頃のことでした。

その書籍の中に、さりげなく折り込まれていた小さなチラシ——それが「ドラッカー塾」の案内でした。当時はただ「こんな塾があるのか」と思うに留まりましたが、心に残る出会いでした。(現在はピンク色のチラシになっています)
初めての受講と、あの震災の日
2011年1月、まずは「マネジメント基本コース」から参加しました。
全3回の講座の最終日は、奇しくも3月11日。
東日本大震災のその瞬間、私は東京・渋谷区神宮前にあるダイヤモンド社の9階で講義を受けていました。突然の大きな揺れにより講義は中断され、続きは後日、動画での受講となりました。今でもあの日のことは、鮮烈な記憶として残っています。

そして現在通っている1年間のコースはこちらのホテルで行われています。
僕にとってはここは防災専門の図書館がある特殊な場所で、なんかすごい縁を感じます。
1年コースへの挑戦
本格的な1年コースへの参加は、実は一度キャンセルした経緯があります。コロナ前に申し込んだ際、業績が思わしくなく断念せざるを得ませんでした。
しかしその後も、「3時間で学ぶドラッカー塾」というの講座には毎年足を運び、学び続けてきました。

昨年、再び空きが出たと連絡をいただき、決算も良好であったことから、ようやく参加を決断しました。東京での丸1日講義を月に一度受け、その内容を社内で実践し、次回にフィードバックを持ち帰る。その繰り返しです。
正直、簡単なことではありません。しかし、ここまで実践に根ざした学びを得られる機会は、他にないと感じています。
中間発表で得た気づき
先週末は2日間にわたる講座で、2日目に中間発表が行われました。
各自が半年間の取り組みを発表します。私は思うような成果を出せていない現状を率直に共有しました。

その結果、受講生仲間や講師の国永先生から、親身なアドバイスを多数いただきました。
ありがたいご指摘の数々を、今後の実践に確実に活かしていきたいと思います。
経営者は「経営」しなければならない
ドラッカーの言葉に、「経営者は経営しなければならない」という一節があります。
一見当たり前のようですが、半年前と比べて今、その言葉の深さを少しずつ実感しています。

「マネジメントは体系的である」。
この考え方がドラッカーの本質だと思います。そして、多くの現代のビジネス書が、実はドラッカーの教えの“言い換え”に過ぎないということも見えてきました。
それだけ、ドラッカーマネジメントは体系として完成されている証だとも言えるでしょう。
経営という不確かなものに向き合う私たちにとって、体系的な知が与えてくれる「安心感」は計り知れません。
だからこそ、今、私はあらためてドラッカーから学び続けています。。