こんにちは!ねじ屋。の宇川です。
季節の変わり目、皆様どのようにお過ごしでしょうか。
体を動かすには良い陽気になってきました。
私は暑がりなので、少し早めに衣替えをすましています。
この先に更に暑い日が待っているので、ゾッとしています。
本日、紹介するのはこれです!

ただのノルトロックじゃない。「X」の凄み
まずはおさらいですが、通常のノルトロックワッシャーは「ウェッジロッキング機構(くさび作用)」で物理的にボルトを固定します。
しかし、今回紹介する**「Xシリーズ」はさらにその先を行っています。 従来の「くさび作用」に加えて、素材の「弾性」**を利用したスプリング効果をプラス。ボルト締結における天敵である「初期馴染み(へたり)」や「熱膨張による緩み」までカバーしてしまう、まさにハイブリッドな化け物ワッシャーなんです。
なぜ「幅広(SP)」が必要なのか?
今回注目したいのは、そのXシリーズの中でも外径が大きい**「幅広タイプ(SP)」**です。
「ただデカいだけだろ?」と思うなかれ。これには現場を救う3つの明確な理由があります。
- 面圧の分散:アルミなどの柔らかい素材や塗装面に使う場合、通常のサイズだと面圧が集中して素材を傷めたり、陥没して緩みの原因になります。幅広なら荷重を分散させ、母材を守りながらガッチリ固定できます。
- 長穴・大穴への対応:位置調整用の長穴や、少しガバガバになってしまった穴。ここに標準サイズを使うと、ワッシャーが穴に落ち込んだり、引っ掛かりが甘くなったりして危険です。幅広SPなら、穴をしっかり覆って安定した締結を約束してくれます。
- フランジボルトとの相性:強度の高いフランジボルト(つば付きボルト)を使用する際、座面径に合わせるにはこのSPタイプが必須となります。
知っておきたい豆知識と規格表
ここでちょっとした豆知識を。
ノルトロックXシリーズは、実は**「多機能ワッシャー」**として定義されています。
豆知識:なぜ「X」なのか?
Xシリーズは、ボルトの軸力維持において「緩み(Rotation)」と「弛み(Slackening)」の両方を防ぐために開発されました。従来のノルトロックが「回転」を防ぐのに対し、Xは「沈み込み」という微細な隙間すら、そのバネ性で押し返す。だから「X(クロス)」、多角的な守備範囲を誇るんです。
以下に、よく出るサイズの規格表をまとめました。設計の参考にしてください。
■ノルトロックXシリーズ 幅広(SP)規格表(参考値)
| サイズ(呼び) | 内径 (mm) | 外径 (mm) | 厚み (mm) | 推奨ボルト強度 |
| NLX6SP | 6.7 | 13.5 | 2.0 | 8.8 / 10.9 / 12.9 |
| NLX8SP | 8.7 | 16.6 | 2.1 | 8.8 / 10.9 / 12.9 |
| NLX10SP | 10.7 | 21.0 | 2.3 | 8.8 / 10.9 / 12.9 |
| NLX12SP | 13.0 | 25.4 | 2.6 | 8.8 / 10.9 / 12.9 |
| NLX16SP | 17.0 | 30.7 | 3.5 | 8.8 / 10.9 / 12.9 |
| NLX20SP | 21.4 | 39.0 | 4.3 | 8.8 / 10.9 / 12.9 |
※厚みはペア(2枚組)の状態の数値です。
「安心」をカタチにするのが、僕たちの仕事
「たかがワッシャー、されどワッシャー。」
ノルトロックXの幅広タイプを選ぶということは、単に緩まないようにするだけでなく、**「母材を守り、長期的なメンテナンスコストを下げる」**という賢い選択なんです。
特に、屋外の大型設備、振動の激しい重機、そして「絶対にやり直しが効かない場所」にこそ、この幅広タイプを使ってほしい。
三協鋲螺では、こういった「特殊だけど現場で本当に役に立つねじ」を多数取り揃えています。
いつでもねじ屋。に相談してください。
ねじ一本で、現場のストレスは劇的に減らせます。
以上、ねじ屋。宇川でした。


